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2018年5月29日火曜日

例えばこんなIT活用支援~家族経営の工場で在庫管理したいと言われて~

先端技術の導入支援やシステムの開発・導入ばかりがITコーディネータの仕事じゃない。
いやむしろITコーディネータの仕事はもっと「泥臭いIT活用の現場を支援すること」のはずだ。と、そう思って綴ってきた事例紹介にまた一つ実際の事例を掲載しておこうと思います。

在庫管理したい、という製造業の経営者様

今回、ある金融機関様のご相談をきっかけにお伺いした企業は、製造業のお客様でした。「社内の在庫管理をIT化したい、と経営者さんがお考えになっていて、そのご相談や実現に向けた支援をお願いしたいのですが、そういうご相談をお願いしても良いでしょうか?」とのことで私のところへご依頼いただいたのが最初のきっかけです。

ところで、私(Kissy)のITコーディネータとしての得意分野はというと、どちらかというと小売業やサービス業。製造業は今まであまり多くの事例を手掛けてきていません。なので本来、いきなり「在庫管理」と相談されても、即答で「はい、大丈夫ですよ」とお答えできるわけではありませんでしたが・・・実際には即答で「もちろん!大丈夫ですよ!」とお答えしました

そもそも、ここにも私のITCとしての理念というか基本方針が深く関わっています。きちんと書くと非常に長くなるのですが、分かりやすく簡潔に書くと
ご相談いただいた案件は絶対に断らない。相談されて「ムリです」と言ってしまえばその瞬間にせっかくのご縁が全て無になる。
と、そういうこと^^。

で、さっそくその企業様の概要をお伺いし実際に訪問することにしました。

家族経営の工場ははたしてITC業務の対象範囲か?

お客様企業は、「社長とその奥様(お嫁さん)、先代の奥様(社長のお母さん)、社長のお姉様の4人で切り盛りしている工場で、実際の工場の作業員を含めても全部で10人くらいの正真正銘の家族経営の製造業」でした。

さて、支援業務の中身はともかくとして、こういう規模の企業はITコーディネータがIT経営を支援すべき対象企業となるのでしょうか?

・・・ITコーディネータ協会のお偉い方たちがどうおっしゃるかは分からないのですが^^;・・・私自身はこれこそ、つまり「小規模企業こそ、まさにITコーディネータがその知見と能力を発揮し最も支援すべき企業」の一つだと考えています。

ITコーディネータは「ITと経営の橋渡しをするIT経営の専門家」です。ITにも専門部署があり経営についても専門スタッフがいるような「中小企業と言っても実際には地元では大企業の分類に入る」ような会社より、むしろ「ITの活用もままならない、経営もどちらかというとナンとかやりくりしているという状態」というような小さな会社にこそ、ITコーディネータが必要とされているんだ、と創業当時から強い確信を持ってITC業務に携わらせて頂いています。

支援すべき在庫管理ってなんだろう?

で、この会社の在庫管理のIT化って実際どうなのよ?という話。
机上の理論や個別具体的な固有名詞のない事例などでは、在庫管理というと「入庫・出庫」の管理だとか「発注・購買の管理」などを含んだ一連のシステムのことだろうと想像されることと思います・・・IT畑だけを専門にしているとそういう発想になりますね^^;。

実際にどういう話だったか・・・さすがに全部赤裸々にお話できませんが(汗)・・・分かりやすく言うとやりたいことは「全社の業務管理を一元化したい」「伝票の処理とかを効率よく行いたい」「支払いサイクルを最適化したい」「ついでにIT化したい」というお話でした。

「・・・ついでにIT化したい?」・・・なんのことか?というと・・・この企業様、事務所にはパソコンが3台。全て簡易的ではありますがLANでつながっててデータも共有できている。・・・けれども、在庫の管理も含めた全ての生産管理プロセスで、ITを全く使っていなかったんですよね^^;。

え?今どきそんなことがあり得るのか?・・・そう心の中で反論したくなった方・・・現実はそういうもんだという認識をちゃんと持っておいたほうがよいですよ(笑)。
ナンでパソコンが3台もあるのに、「全く使われていない状態」なの・・・?

そこが、今回ご訪問してお話を伺って明らかになった、多分今後の支援の勘所になるポイントでした。

さて、出し惜しみするわけではありませんが、今回の事例紹介はココまで(というか、まだこの記事を書いている時点で、初回の訪問と今後の支援方針が決まっただけの段階なので、ホントの支援の状況をご紹介できる状態にないんです^^;)。
多分、3ヶ月~半年くらいの期間で支援を実施することになると思いますので、またいずれこのお話はその後の経過をご紹介させていただこうと思います。

2018年3月10日土曜日

GPTだった(°ー°〃)

起動しなくなったパソコンを修理に出す前にデータのバックアップを、と相談されて久し振りにサルベージ。

、、、GPTだった、、、(T_T)
面倒くさい方の作業に突入だ

2018年2月27日火曜日

独立して16年、ITCになって14年、最近思うこと

一度だけ、ものすごく真面目にITコーディネータというお仕事について自分の考えを書いておこうと思います。

書いて伝えておこうと思っているのは、「ITコーディネータというお仕事」についてです。
経済産業省認定資格の「ITコーディネータ」という資格の有効性とかメリットについて、ではありません。

私がITコーディネータという資格をぜひ取得しようと思い立ったきっかけは、2004年にITCという資格の主旨や理念を知ったときです。
「経営者の立場・視点に立って、経営に貢献するためのIT利活用やIT導入を支援する、(経営者の意に反した特定メーカーや特定利益団体からの影響を自ら排除できるという意味で)中立公平な立ち位置の、経営とITの両方に精通した専門家がITコーディネータです」という説明を受けたのがきっかけでした。

メーカーやベンダー、ソフトウェア会社などの看板を背負ったりせず中立に、本当に「小さな会社・小さなお店・ひとり経営者さん」の役に立つIT活用とは何か?を提案し経営に貢献する・・・そのための専門知識やノウハウ、手法を徹底的に学ぶことが出来て、しかも今後それなりに国や公的機関から専門家として評価され得る・・・その主旨・理念に大いに感銘を受けて、当時まだ独立したばかりで月収15万円とかそのくらいしかない時に、全部で80万円近く費やして「ITコーディネータ補」を取得しました。

けれども、今も昔も「資格」というのは「取ったら仕事になる」というものでは全くありません。
資格が仕事を運んできてくれるなんていうことは、絶対にあり得ないんだということを、資格を取得したあと半年ほどで痛いほど実感しました。

あれから14年。

一昨年のITCカンファレンスでの登壇時にも申し上げたように、私のITCとしての成果は、最初の10年間というものほとんど「ゼロ」でした。
毎年資格更新の際に報告する「ITCとしての今年1年間の実績・収入はどのくらいですか?」というアンケートにも、10年間ずっと明確に「ゼロ」回答をし続けていたくらいですから(笑)

その10年間、私がどうやって仕事を獲得し、どのように稼いできたのかと言うと・・・そこはひと言では語れない様々なことがあるのですが・・・あえて言うなら「お客様の役に立つためのことを必死で探して必死で提案して必死になって汗かいた」です。
コーディネータなどとはとても言えないような「パソコンの初期設定作業」みたいな仕事から、ITとも経営とも程遠いような「御用聞き」のような仕事まで、実に様々。

それじゃITCなんて資格、毎年更新費用払って研修受けて保持してるなんて、意味ないじゃん。どうして資格放棄しなかったの?・・・そう思われる方もいるかもしれません。
けれどね、僕は一番最初に先輩ITCから聞いた「ITCの資格主旨と理念(一番最初に書いたやつ、ね^^)」が自分の心に響いて突き刺さっていて、それを放棄したくないと思っているんです。

ITCになったばかりの頃、猫も杓子も色んな専門家が「SWOT」なんて言っていたけれど、実際にフタをあけてみたら僕の周囲の専門家という人たちの中に「SWOT分析」を実際にやったことのある人がひとりもいなかった。
「情報発信」「SNS」なんて言葉が流行りだしたときにも、僕の周囲のIT専門家・経営支援専門家たちは、TwitterやFacebookはおろか、ブログさえままならないという方ばかりだった。
「KPI経営」・・・なんてのが最近はどこかの専門家さんたちで流行っているみたいだけれど「KPI・CSF・KGI」・・・これを経営者と一緒に何週間も何ヶ月もかけて策定する作業をしている人というのは、少なくとも僕の周囲ではお目にかかったことがない。
税理士・会計事務所の指定ソフトから脱却し、業務に本当にフィットする会計システムを採用している経営コンサルタントという方にも、まだ残念ながお目にかかったことがない。

経営とITの両方に「精通した」専門家だというのなら、本当にやってみて、検証して、それを顧客企業に有用かどうかの判断材料にすべきだ。

経営者の視点・立場に立つというのはそういうことであり、またそうやって顧客企業・経営者の事業・業績に対してこそ誠実であるべきだと思うんです。
だから、本当に経営に貢献するためには「ITに強い専門家」じゃなくて「ITを使いこなし客観的に評価できる経営支援の実務家」であるべきだ。

それはきっと、私の仕事がどんなカタチに遷移していったとしても変わることのない初心と言うか根本理念のようなものです。
そこがITCの理念と合致したから、ITCという資格を取って活かそうと思ったというわけです。

ここ数年の間に、全国のITC資格者の方たちと知り合うようになり、とりわけ各地域で本当に地を這うような地道な努力で成果を上げられているITCの方とは色々な意見交換をさせていただきました。
学ばせていただいたり、直接教えていただいたり、あるいは逆に何気ない私の言動がちょっとしたお役に立ったり・・・色々な形で本当に活躍している方たちのお仕事ぶりを体感させていただきましたが、本当に活躍している、お仕事としてきちんとITC資格を活かしている方たちには、ある共通項があることに気づきました。

それは「顧客企業・支援先の企業・経営者に、真正面から全力で向き合っていて、実際に現場で仕事をしている」という共通点。
規模の大小・個別専門分野の違いはあれど、どなたも皆さん「本当にその会社へうかがい、現場で一緒になって考え、経営者と一緒に走る」という地道な作業の繰り返しから成果を得ている。

そして、そこには「資格ありき」ではなく「まず仕事に対する熱意と誠実な取り組みありき」で向き合うという考え方も共通していました。
この4年ほどの間に、何人の方から、何度同じようなフレーズの言葉を聞いたことか

「本当にITCとして仕事をしようという意気のある者なら、協会頼り、資格頼りのスタンスで臨んだりしない。仕事を獲得するためなら大抵のことは何でも自分でやりますという意識と資質があってこそITCだ」

国家資格と違って、専有的に業務を獲得できる分野や業務内容がありません。
だから資格取っただけで何かの仕事が出来るというようなものではなくて、取ってからどう活かすのか?で成果が大きくことなる、いわゆる民間資格がITCです。
けれども、だからこそ、「黙ってても仕事が降ってくる」なんていうことは1億万パーセントあり得ない状況の中で「経営者に真正面から向き合う」という理念の民間資格だからこそ、高いモチベーションとスキル獲得に努力を惜しまないという資質の方が活躍できる可能性を秘めているのだと思います。

「儲かる資格」としてITCを保持しているんじゃなく、「やりがいのある仕事に取り組める仕事」としてITCでいるんだということを、この半年ほどの間に、一層強くしているのが今の私の実感です。

・・・実は、「個別のITC資格者が個別に経営者に向き合うのが本筋なのであって、資格団体として名声を得たいとかどこの団体と提携したとか、そういう話は後回しでイイわ」と頑なに「個」の活躍・仕事ぶりにこだわっているような特異な人間は僕ひとりだろうと思っていたのですが、色々な方と知り合うようになり、決してそういうものでもないという感触を持つようになりました。

それで、このブログを書こうと思ったんです。

ひとりでもふたりでも良い。
「資格の知名度を上げてもらってもっと仕事がもらえるよう、ITコーディネータ協会に頑張って欲しい」なんてとんちんかんなことを言わずに「ITCの評価はITコーディネータの自分自身の仕事ぶりでどんどん持ち上げていこうじゃんか」と、正しいモチベーションの持ち方に向かっていただければ、と思ってこんな考えをツラツラと書かせてもらったというワケです。

・・・まあ、僕自身の現在の仕事が「周囲から評価をいただくほど質の高いものだ」と自信を持って言えるほど、僕自身は偉くもスゴくもないのですが・・・^^;